4歳の息子と一緒に読んでいるオススメの【虫の絵本】まとめマッス!
こんばんはトイトーマスです。
今日は虫好きの4歳の息子と今まで読んできたたくさんの昆虫図鑑や絵本のなかから【虫の絵本】のみに限定して、ちょっくらまとめてみることにいたしました。
"虫の本"というと一般的には図鑑のイメージが強いのかなと思ったりもしたのですが、実はそんなことはなくて虫を題材にした絵本も結構あるんですよね。私も息子と読むようになってから出会った絵本がたくさんありました。
それではどうぞご覧ください。
むしのえほん その1
〜かわいい虫の絵が描かれた絵本たち〜
ばったくん / 五味太郎
この絵本は1989年に発売された結構古いものなのですが、改めて読み返してみてもやっぱりかわいいです。外から家に入ってきたバッタが食卓やテレビを飛び跳ねたり、ぶつかったりして、再び外へ出て行くというお話なのですが、それを「ぴょんぴょん」「つつつ」という擬音語で読ませていくというもの。文字も少なくて読みやすいので寝る前にいいかもしれません。
ハエくん / グスティ
今日はハエくんの待ちに待ったプールの日。ところがそのプールでぷかぷか浮かんだりして遊んでいると辺りが突然暗くなり、あるものが上から降ってきます。すると、さっきまでぷかぷか浮かんでいたはずのプールがグルグルと渦を巻いて消えていき、ハエくんもそれにのみ込まれそうになるというお話。そのプールとは一体?
かわいいイラストと、ところどころにコラージュっぽい表現手法も加えられていて見応えのある一冊だと思います。
むしむしでんしゃ / 内田麟太郎、西村繁男
大きな大きな「いもむしでんしゃ」がいろんな虫や動物たちをそれぞれの目的地へと運んでいくというお話です。カブトムシやクワガタムシはもちろん、カミキリムシやゾウムシ、タガメ、ゲンゴロウ 、幼虫など、本当にたくさんの虫たちが描かれています。そして終点へとたどり着きすべての乗客を降ろした「いもむしでんしゃ」のラストがステキです。この絵本は電車シリーズとして、この他にも「おばけでんしゃ」や「がたごとがたごと」があります。文字は少なめだけど、「この虫はなんだろう。」「どうしてこの駅でおりるんだろうね。」なんて言いながら絵を中心に楽しめるんじゃないかなと思います。
むしたちのうんどうかい / 得田之久、久住卓也
こちらもたくさんの虫たちが描かれていてお気に入りの一冊。「うんどうかい」ということもあって、虫たちが一生懸命に各競技で競い合うのですが 、ところどころでちょっとおバカな一面を見せてくれる虫たちがなんともかわいらしいです。また、ミイデラゴミムシというお尻から毒ガスを出す昆虫の「ぶー!!」という合図で必ず競技が始まるというところも私の好きなシーンです。
むしたちのおんがくかい / 得田之久、久住卓也
森の虫たちが「おんがくかい」をすることになったのですが、電車や車の騒音で虫たちの演奏がかき消されてしまい出来なくなってしまいます。そこで虫たちは様々な困難を乗り越えながら「おんがくかい」をするために静かな場所を探しに行くというお話です。また、この絵本でもやっぱり先ほどのミイデラゴミムシが出てくるのですが、「ぶー!!」という音とともに出される毒ガスはとても臭いので、隣で演奏するアリに「きみは、くさいからすみっこでやってくれよ。」と文句を言われるという小さな笑いも必見です。
てんてんむし / あべ弘士
よくよく見てみると丸や四角、三角、たてじま、よこじま、ハート、いろんな模様を持った虫たちがいて、そんな色とりどりの美しい虫たちをかわいいイラスト図鑑のようなカタチで紹介してくれる絵本です。文字は少なめですので「まるー!」「さんかくー!」と絵を見ながら模様当てをして楽しめる一冊かもしれません。
むしプロ / 山本孝
いろんな種類のクワガタムシとカブトムシが大クヌギのリングでプロレス勝負をするというお話です。中にはなぞの覆面レスラーなんかも登場したりして、息子と一緒にその覆面は一体誰なんだろう、とお話をしながらなかなか盛り上がることが出来た一冊でしたね。
セミ神さまのお告げ―アイヌの昔話より (日本傑作絵本シリーズ)
- 作者: 宇梶静江
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2008/03/31
- メディア: 単行本
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セミ神さまのお告げ / 宇梶静江
やがて来る大津波を美しい歌に乗せて予言するおばあさんのお話なので虫がメインというわけではないのですが、なぜかこのタイトルに惹かれてしまいました。特徴的なのは絵ではなく古布絵(こふえ)と呼ばれる作者独自の刺繍技術で表現されているところです。セミがかわいい。
イモムシかいぎ / 市居みか
いもむしたちの「いもむしかいぎ」が開かれた朝、寝坊をしてしまった主人公のネルチはあわてて会場へと向かいます。その一方で、すでに「いもむしかいぎ」では白熱した議論が展開されており、いもむし同士のけんかがはじまってしまいます。そんないもむしたちの「いもむしかいぎ」は一体どうなるのだろうか。というお話です。ちょっと笑えるかわいいイラストがすてきな一冊です。
ととととだんごむし / みなみじゅんこ
ちょうどアリやダンゴムシに触ったり掴んだりして興味を持ちはじめる1歳半とか2歳くらいのこどもにオススメの本なんじゃないかなと思います。土の中にはどんな虫達がすんでいるのだろうと、好奇心旺盛なダンゴムシたちの小さな冒険をかわいらしい「しかけ」で楽しませてくれます。
てとてとだんごむし / みなみじゅんこ
「ととととだんごむし」同様、こちらもかわいい「しかけ絵本」です。 てんとう虫の案内で高いところへ登っていこうとするダンゴムシたちのお話です。
ごきぶりねえさんどこいくの? / M.アーザード、モルテザー・ザーヘディ
主人公のごきぶりねえさんが遠くにいる叔父さんに会いに行くために旅に出るというイランではよく知られた昔話だそうです。イランのお話ということもあって馴染みの無い言葉もところどころ出てくるのですが、かわいらしいムカデの絵が私のお気に入りです。
どうしてそんなかお? / 有沢重雄、今井桂三
「どうしてチョウチョのお口はクルクルなってるの?」「どうしてトンボの目は大きいの?」知っているようで意外と知らない虫の不思議を、イラスト付きのわかりやすい解説で楽しめる一冊です。
巣をつくる あなをほる―虫の子育て (大型絵本 かがくとなかよし)
- 作者: アンネ・メッラー,Anne M¨oller,今泉みね子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: 大型本
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巣をつくるあなをほる / アンネ・メッラー
鳥などの外敵から実を守るべく葉をくるくると巻き巣作りをするオトシブミの姿を目の当たりにした作者のアンネ・メッラーさんが、その当時の感動を描いた絵本です。その他にもフンコロガシやトックリバチの巣作り。印象的なのはマイマイツツハナバチで、名前の通りカタツムリの殻を使って巣作りをするのですが、そのことを息子にお話ししてやると「えええ!!!」と大げさに驚いておりました。こどもにとっては大人以上に不思議な世界のお話なのかもしれません。
しでむし / 舘野鴻
しでむしはネズミや小鳥の死骸を見つけると大顎でその死骸の毛をむしり取り、さらには肉だんごとも呼ばれる状態にまで死骸を丸め、そこに卵を産みつけます。聞いているだけでもゾッとしますが、しでむし自身もまたネズミなどの捕食対象となり、厳しい自然界を生きているんですよね。そんなしでむしの一生を舘野鴻さんのすばらしい細密画によって描かれている少しマニアックな一冊。
むしのほん / エドワード・ゴーリー
デザイン的にもすごくお気に入りに一冊。 けれど内容はすごく奥深いものがあり、一見小さな虫達が悪い虫をやっつける。という正義のようなものが描かれているようにも見える一方、視点を変えればその考え方に疑問を持つことも出来る内容になっていますので、小さなこどもでなくても大人同士でも一緒に考えながら読める、楽しめる?深〜い深〜いお話です。
むしのうんこ / 角正美雪
みんな大好きうんち本!
虫のうんちにまつわる「うんち図鑑」のような一冊。虫たちのうんちはどんなカタチをしているのだろう、どんな色をしているのだろう、そんな疑問に答えてくれています。カブトムシが幼虫から成虫になるまでにしたうんちの数が衝撃的なのですが、それを数えた人がいたことにもまた驚きましたね。ぶり
むしのえほん その2
〜写真で見る虫の絵本たち〜
うまれたよ! アリジゴク (よみきかせ いきものしゃしんえほん14)
- 作者: 小杉みのり,安田守
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 大型本
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うまれたよ! カブトムシ (よみきかせ いきものしゃしんえほん7)
- 作者: 小杉みのり,新開孝
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2011/02/24
- メディア: 単行本
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うまれたよ! カタツムリ (よみきかせ いきものしゃしんえほん13)
- 作者: ボコヤマクリタ,武田晋一
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2013/10/30
- メディア: 大型本
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うまれたよ!シリーズ
こちらはシリーズになっていて、たしか全部で20冊くらいあったの思うのですが、特に私が好きな3冊です。そしてその中でも私が好きなのはカタツムリ。このシリーズは「うまれたよ!」のタイトル通り虫の赤ちゃんにスポットを当てた写真絵本なのですが、その中でもカタツムリの赤ちゃんがめちゃくちゃかわいいんです。 とにかくかわいい。全部かわいい。
やあ!出会えたね / 今森光彦
こちらもシリーズです。今森光彦さんの写真はやっぱりステキです。本全体のデザインもすごくシンプルで好きです。文章もしっかり書かれていますので、知識をつけながら読んであげられるのではと思います。
栗林さんの虫めがね〈3〉瞬間 (栗林慧の昆虫写真絵本シリーズ)
- 作者: 栗林慧
- 出版社/メーカー: フレーベル館
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: 大型本
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栗林さんの虫めがね / 栗林慧
栗林さんが独自に開発した"虫カメラ"で撮影した本。「栗林さんの虫めがねシリーズ」としてたくさん出ています。どれも有名な本ですので図書館にも置いているところは多いのではないでしょうか。特に「栗林さんの虫めがね 瞬間」はミツバチがうんちをする瞬間や、虫たちが飛び立つ瞬間など、とても貴重な写真がバッチリと収められています。こどもにもとてもわかりやすくて楽しめる本たちです。
みずたまレンズ / 今森光彦
私たち人間にとってはただの水滴でも虫たちのような小さな生き物にとっては、それはとてもとても大きな水のかたまり。そんな"みずたま"に虫目線で考える一冊。そういえば映画「バグズ・ライフ」でも葉っぱをクルクルと巻いてその中に大きなみずたまを入れて望遠鏡として使っていたシーンがありましたね。読みながら考える、そんな写真絵本かもしれません。
かぶとむしはどこ? (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
- 作者: 松岡達英
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1990/05/15
- メディア: 単行本
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かぶとむしはどこ? / 松岡達英
私はとにかく松岡さんの細密画にうっとりしちゃいました。特にクワガタムシと戦う姿や他の虫たちと一緒に樹液を吸うカブトムシの描写がステキです。写真じゃないけどリアルなのでコチラでオススメします。
ぼくバナナムシ / 海野和男
ツマグロオオヨコバイ。息子の通う保育園でも人気の昆虫で、夏になると「バナナムシつかまえたよー!」と園児たちがよく言っていました。約1センチほどの小さな小さなかわいいバナナムシの生態を紹介してくれる写真絵本です。
おまけ
〜絵本ではないけれど個人的に気になったもの〜
ゴキブリを調べる / 古出俊子、こやまきょうへい
わ、私はけっこう好きです。(小声)
**
虫のこと何か書きたいなーと思いながらも、最近はあんまり書いてなかったのでなんだかスッキリしました。もし、次回があれば今まで見てきた昆虫図鑑もまとめてみたいなとは思うのですがただ昆虫図鑑というやつは、だいたい1冊につき300ページくらいありますから、ちょっと大変そうですね。ムリか。
あと、ジャポニカ学習帳の昆虫ノートも無くなっちゃったりしてなんだか寂しくなりましたよね。虫とりする子どもたちってやっぱり年々減ってきているのかなって。そんな中で【虫の絵本】だけでもたくさんのこどもたちに読んでもらえたらな、そしてその延長線上というか、それをきっかけにして虫にも興味を持ってもらえるようになったらなーとも思いました。私も絵本や図鑑から昆虫を好きになった一人ですので。
だって虫ってかわいいじゃないですか。
虫とりいこーぜ。もう春なんだから!(ちょっと早いか)
おわり。
息子の恐竜図鑑にこんなの載ってた。もし恐竜が生きていたらこんな姿になってただろうって。二足歩行出来るらしい。名前はダイナサウロイド(恐竜人)。ほぼ人間...笑 pic.twitter.com/KTnQKff1jK
— トイトーマス (@toithomasBlog) March 3, 2015