5歳の息子のウソは地獄。
「ぼくはウソついたことあるから地獄にいくんだよ」
昨晩、5歳の息子がまたいつものように突然こんなことを言ってきました。
ー嘘をついたら地獄に行って閻魔様に舌を抜かれるー
私も息子と同じ年の頃は、よく親や大人たちからこういう話を聞かされてきました。
息子の話を聞いてみると、産まれてからのこの5年間の間にいろんな嘘をついてきたとのこと。数でいうと10回くらいだとか。(もっとあるだろ)
たとえば...
給食のピーマン残したのに全部食べたと嘘をついた
ほんとはオバケめちゃくちゃ怖いのに怖くないと嘘をついた
なわとび10回しかできないのに100回できたと嘘をついた
とか...
「だけどこれからは絶対に嘘はつかないようにすればきっと閻魔様のところに行かなくてもすむと思うよ。」と、少し励ましてやると「やったー」と急に元気になって、「でもね、かあちゃんととうちゃんは地獄だから...」と、今度は私たちへ地獄行きを告げてきます。
なんでやねん、と思いつつも30年近くも生きてるとたしかに息子の言うとおり結構嘘はついてきたよなあと痛感します。
小さいころだと親の見てないところでイタズラして怒られたくないから嘘をついて、でもバレて余計に怒られてと。振り返るといろいろあります。
今だって「良い子にしてないとサンタクロースきませんよー!」って、良かれと思ってやってるけど、善も悪も関係なく嘘は絶対に許さない閻魔様が本当にいるのだとしたら私は何の反省もすることなくいまだに嘘を繰り返す愚か者...地獄行き。
嘘はダメだと息子に言いつつも、こうして嘘をついた方がうまくいくと思ってしまうことがあって、そういうのをあまり深く考えること無く生きている。
たとえ5歳の息子にその辺の複雑な部分を教えたとしてもきっとうまく伝わらないだろうし、かりに伝わったとしても「ついても良い嘘がこの世にはあるのです」って5歳児が言ってるのも何か違う...
それはそうと。昨晩から正直者として生きることを決めた息子は、以前のように苦手なピーマンに対しても我慢して飲み込むようにして食べるのではなくハッキリと大きな声で、「ピーマンだいっきらい!」とその気持ちを吐き出してめっちゃくちゃ嫌そうな顔で食べていました。
たしかに正直者ですね。ただし、「作った人の気持ちを考えよう」という次のテーマが待っています。
おわり。