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私のブログ

こどもの事とか虫の事とか

4歳の息子が保育園の帰り道グズりだしたから耳元でサンタクロースのお話をしたらブブブってなりまシタ!

 

昨日のことです。
4歳の息子の保育園のお迎えの帰り道に小さな商店があるのですが、その店先に並ぶ雑誌の前で突然息子が立ち止まり「これほしー。」と言い出したんです。何を欲しがっているのだろうと思い「どうしたの?」と聞いてみるとこちらへ振り返りながら懇願するような表情で「かめんらいだーどらいぶのえほんあるでしょ?あれかってほしーの。」と言い私をじっと見つめるのです。

 

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息子が言うその「かめんらいだーのえほん」というのはいわゆる幼児向けの雑誌で今月号の表紙がたまたま仮面ライダーだったことから息子もそれを見て欲しくなったようです。息子の大好きな仮面ライダードライブ。気持ちはよくわかります。買ってあげたい気持ちもあります。けれど、今日はだめかな。ただだめというわけではなく息子がそれを欲しいと言った感じが何となくいつもの「あれほしー。」「これほしー。」という衝動的なものに見えたことと、こどもですからそれもまあ仕方のないことなのですが、とりあえず今は保育園の帰り道だしこの後の夕飯の支度もありますので今日は様子を見ようと思い「買いませんよ。」とだけ息子へ伝えました。

すると、ある程度は予想通りと言いますか「いーやーだ!かめんらいだーどらいぶのえほんほしー!」と少し大きめの声でグズり始めたのです。スーパーマーケットに行っても、デパートに行っても、動物園に行ってもツタヤでもどこでもどんなことでもこどもというものはグズり出すもの。やっかいだけれど仕方がない。

けれど今日は買いません。もう一度そう伝え息子の様子を見ていると、突然その場でバタンと尻餅をつき「もう、かえんない!だいっきらい!」と何かのストライキでも始まるかのような態度を私に見せつけてきたのです。

 

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4歳ですからそんな姿もなんだかかわいらしいものなのですが、息子が座り込んだ場所は店先です。 周りの人に迷惑になってはいけませんから私も少し焦りながら怒りを露わにする息子を説得し続けました。その間にも延長保育のお迎えに来たお母さんたちが私たちの前を通り過ぎていきます。こんばんは(汗)。その後も仕事を終えた担任の先生が「さような...ら....えっ?なにしてるのー?」と心配をして声をかけてくれます。

思った以上にずいぶん長いことかかりましたが、なんとか私の説得を受け入れてくれたらしい4歳の息子はすっくと立ち上がり「かえる。」とぼそりと呟くと、そのままとぼとぼと歩き始めてくれたのですが、お店を後にした4歳の息子はやはり後ろ髪を引かれるような思いで少しばかり表情も暗い。

ここは明るいお話をしながら帰ろう。そうだ。もうすぐクリスマスじゃあないか。サンタクロースだ。ふとそんなことを思い出した私は少し先を歩く息子を「ちょっとお話があるんだけど。」と呼び止め「さっきはよく我慢したね。ちゃんと私のお話聞いてくれてありがとう。ちゃんと言うことを聞いてくれた良い子にはサンタクロースが来るかもしれないねえ。」と息子の耳元でサンタクロースのお話をしてみたのです。

 

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「サンタクロース知ってるよね?」「しってるよ。」「あのおヒゲのお爺さん。」「うん。」「プレゼント持っておうちに来ると思うんだけど屋根はないから、どこから入ってくるんだろうね。」「どあ。」「トナカイのソリに乗ってお空からやってくるからやっぱりベランダかな?じゃあ鍵開けとかないとね。でも、何くれるんだろうねえ。」「なにくれんの?」「なにくれるんだろうね。」「どらいぶ?」「仮面ライダードライブかあ。」「そうだよ。」「でもサンタクロースって仮面ライダードライブ知ってんのかな?」「しってるよ。」「知ってんのかあ。じゃあ、持ってきてくれるかなあ。」「う...」「どうしたの?」「う...ん」「どうしたの?」「うぶ...」「そうだ。サンタクロースにお手紙書こうか。「これください。」ってちゃんと書かないと分かんないんじゃない?」「ぶっ...」「朝起きたら枕のところにプレゼント置いてあったりしてねー。」「ぶぶっ...」

なんかおかしい。さっきから私の問いかけに言葉を詰まらせたり「ぶぶっ」って言ったり。なんだか気になるので息子の顔を横からのぞき込んでみたのです。するとサンタクロースやプレゼントのことを想像したからなのかさっきまでの憮然とした表情からは一変し、ニヤけているような、それでいて何かを抑えこんでもいるようなあまり見たことのない顔をしていたのです。ブルブル震えながら。

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ついさっきまで怒っていたのにサンタクロースのお話で急にうれしくなっちゃったからへらへら笑っちゃいました!なんて4歳のこどもでもやっぱり恥ずかしいのでしょう。とにかく「ぶぶっ...」って言いながら一生懸命、溢れ出しそうな感情を抑えこんでいます。

 

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けれどやっぱり4歳のこども。

 

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次第に表情がくずれていきます。

 

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もう、だめそうです。

とうとうこらえ切れずに「ぶはっ!」って言いながらよだれとか鼻水を撒き散らして笑い出す4歳の息子。けれどその吹き出した感じがまたきまりが悪く素直に笑顔にはなれない息子は私の太腿をバシバシ叩きながら怒ったり笑ったりを繰り返すのでした。

思い返せば私も小学生くらいまでサンタクロースの存在を信じていました。鍵の開いたベランダから入ってくるおヒゲのお爺さんは決して怪しい侵入者ではなく紛れも無い神聖なるサンタクロース。忙しいさなかに我が家にもちゃんと来てくれて枕元にプレゼントを置き、そのまま静かに部屋を出るとベランダに待つトナカイのソリに乗って次のこどもの所へと去って行く。そんな姿を今であれば「おかしいだろ。」「不審者だろ。」と冷静に考えちゃうのかもしれませんが、こどもの頃は到底そこまで想像することはなく、ただ単純にお願いをすれば何かしらプレゼントをもらえるんだということだけを考えていたのです。息子も当時の私と同じように今まさにそれを想像し、うれしくて抑えきれなくなった感情が溢れ出してしまったのだと思います。ぶぶぶって。

そんな会話を息子としながら気がつけばもう19時前。えらいこっちゃです。帰ったらすぐに夕飯を作らねばとすでに頭を切り替えいつもより大きめの歩幅で家路を急ぐ私は笑っちゃった悔しさを持て余す息子にしばらくの間、太腿をバシバシ叩かれ続けるのでした。じんごーべー。

おわり。 

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