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私のブログ

こどもの事とか虫の事とか

3歳の息子と虫とりに行ってヘタクソ!って言われながらやる虫とりもなかなかステキなサマーだなぁと思いまシタ!

【話】こどもとの会話 【虫】虫の話

 

日曜日に3歳の息子と行った虫とりのお話。

私と3歳の息子が虫とりをすると言えばだいたい近所の公園になるのですが今日は日曜日。そしてお天気です。さらには夏ですからそりゃあもっと自然がいっぱいで虫ももっとたくさんいそうな大きな公園に行って虫とりをしたいなあ。と思ったので少しばかり遠出をする事にいたしました。とはいってもバスで20分くらいなんですけどね。

バス停までは息子と手を繋いで歩きます。手には100均で買った虫網と取っ手が壊れかけている赤い虫かご。
出発前から上機嫌の息子はなぜか帽子を深くかぶり「なっとーなっとーたべたいなー。」と納豆は大嫌いなはずなのにおおはしゃぎです。そんな息子と手を繋いで並木道を歩いていると突然「あー!いた!」と私の腕を掴むので「どうしたの?」と振り返って息子が指差す木の方を見てみると大分低い位置にミンミンゼミが一匹とまっています。

これから虫とりに行こうかという途中でこんな幸先の良い出会いがあるのでしょうかと思わずニヤニヤしてしまうほどにうれしくなった私は 「おお〜こんなところに居ましたかあ〜。よしよし。つかまえてやろう。いひひひ。」と手に持っていた虫網を「よっこいしょー!」と素早く振ると見事に一発でゲットするのでした。
それを見た息子は「やったー!見せて!見せて!」ともちろん大喜びしているので「ちょっと待ってね。」と私は虫網の中でミーンミーンと鳴きながら翅をバタバタさせる蝉をそうっと取り出して息子へ渡してやります。
少し前までは虫とりをしていても私が捕まえるだけで息子は怖くて触れずただ見るだけの事の方が多かったのですがどうやら今は違うようです。ちゃんと蝉の翅を押さえて自分で持っています。

「こう?こう?」

と蝉の持ち方あってる?みたいな感じの顔を私に向けながら聞いてきます。「あってるよ。上手上手。優しく持ってあげるんだよ。強くやったらつぶれちゃうからね。わかった?」と言うと「わかってるよー。」とすごく誇らしげ。
小さな事なんだけれどこどもの成長ってこういう所にあるんだよなあ。と蝉を持つ手を今度はどうしたら良いか分からずに「ねーねー。これどうすんの?むしかごいれんの?」とひとりシミジミしている私に向かって聞いてくるので「蝉はね、虫かごの中では飼えないんだ。だから捕まえたら今度はちゃんとお家に返してあげないといけないんだよ。」とゆっくり息子にお話しをすると「わかったー。」と納得した様子で「ばいばーい。」と蝉を捕まえた木へ戻しながら手を振ってお別れをするのでした。

うんうん。よく出来ましたね。さあ次は公園だぞ!っと。

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へたくそ

公園に着くと早速虫探しを始めます。
特に目当ての虫があるわけではないのですがカブトムシは難しいとしても出来ればバッタやカマキリ、カナブンくらいは捕まえてやりたいなあ。と思っていました。

桜やクヌギの木を1本1本「なんかいないかなぁ。」と確かめながら歩き続け少し奥まった所にある雑草がびっしり生えた場所まで辿り着くと足元をぴょんぴょん跳ねる黄緑色の虫を発見!ショウリョウバッタです。息子は初めて見るバッタでしたが小さかったのですぐに捕まえて虫かごに入れる事が出来ました。続けてコガネムシも発見しました。ところがコガネムシは葉っぱにしがみついていてまったく動きません。習性でもある「死んだふり」をしています。それを見た息子が「しんでんのかな?」ととりあえず虫かごに入れるとコガネムシは途端にごそごそと動き回るので「しんでないじゃーん。」と、いまいち「習性」を理解出来ない3歳の息子は不思議そうな顔をするのでした。

私たちの虫とりが14時をまわった頃にはだんだんと息子の元気が無くなり目をこすったりしてすごく眠そうです。3歳の息子にはまだお昼寝をする習慣があるので一旦寝た方が良いかなと思った私は「こっちおいで」と息子を呼んでだっこをします。「おひるねしない。むしとりする。」と小さい声で抵抗して嫌がるのですがトントンと背中をたたきながら少し歩いてやると「ぐー。ぐー。」と私の肩に頭を乗せて眠る息子のいびきが聞こえてきます。私たち夫婦も息子がお昼寝をする間、大きな公園に隣接されている冷房の効いた休憩所に行きお茶を飲んで休むことにするのでした。

息子がお昼寝から目覚めたのが15時過ぎです。
そろそろお家へ帰ろうかと公園の出口へ向かいます。

バス停へと続く並木道まで来ると蝉の声が来た頃よりも大きくなっていてすぐ近くで鳴いています。「最後にもういっかい蝉捕まえようか。」と息子に言うと私は虫網を持って蝉を探し始めます。

私が見上げる並木はどれも背が低く蝉も手を伸ばして捕まえられそうなほど低い位置で鳴いているので「うわー!とり放題じゃないか」と思った私は早速最初に見つけた蝉をめがけて「よっこいしょー!」と素早く虫網を振るのですが少し距離感を誤って取り逃がしてしまいます。それを見た息子は特に気にする様子もなく「こっちもいたよ!」と次の蝉を見つけてくれます。「よっし!今度こそー!」と私はもう一度その蝉に向かって虫網を振ります。けれど今度は惜しいどころか蝉のとまっている場所まで伸びた隣の木の枝に虫網を引っ掛けてしまいそれに気付いた蝉はブーンとどこかへ飛んで行ってしまうのでした。

その後も私は見事に失敗を繰り返してしまいすぐそこにいる蝉をなかなか捕まえる事が出来ません。ついには素手で「しゃー!」と捕まえにいったりもしたのですが木を掴むだけで蝉には全く届きません。するとそんな私を見かねてか、一人のおばあさんが私の元へやって来ると「あああん!もう!へたくそー!」と言いながらそのまま去って行くのです。いつか誰かが私に言おうとしていたおばあさんのその言葉に周りの人からもくすくす笑われてしまいます。つられて私も笑います。しかし笑っている場合じゃあありません。

色々考えた挙げ句、こんなにブンブン虫網を振り回して一匹も捕まえられずに帰るのは悔しいなあ。どうしようかなあ。と思いながらふと見上げると葉っぱの先で鳴く蝉が一匹。木にとまっている蝉に対して苦手意識が芽生え始めていた私にとっては最高のシチュエーションです。

 

 

  

 

 

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無言で振った私の虫網は美しい弧を描き見事にその蝉を捕らえる事が出来たのです。
「やったー!ついにとったどー!」私と息子は大喜び。
汚名返上とはこの事かと虫とりを通して心底それを思い知った私は汗だくになりなりながら虫網の中の蝉を取り出し息子へ渡します。

「みんみんぜみだねー!」と今度は私が何も言わなくてもちゃんと翅を優しく押さえながら受け取るとそのまま木の方へと歩いて行き、その手を木の枝へ伸ばして蝉を置き「ばいばーい。」と手を振っています。

「おーい。戻すの早すぎるぞー。」

嘲笑を浴びながらも必死で捕った蝉は私の教えを素直に受け入れた息子によって何の余韻も味わえぬまま一瞬にしてお別れをする事になってしまったのです。
けれどトイトーマス、最後の最後でやりましたね。これがまさしく終わりよければすべて良し。まさしく心からそう思った私と息子の思い出のサマーでした。

成長

3歳の息子も来月には4歳になります。
虫は好きなのですが虫を触る事に対してはまだまだ怯えがあったあの頃が懐かしいほどに今はどんどん自ら虫を探し捕まえて私に成長を見せてくれています。
出来なかった事が出来る事に変わっていき、ただ単に嫌だった事がなぜ嫌なのかを言える様にもなってきました。好きな事も「かっこいいから好き。」「優しいから好き。」そんな風に自分の気持ちを表現してくれる息子が最近はたくましくも見えます。

たくさんグズってたくさん泣いて、そしてげらげら笑う姿はまだまだこどもなのですが、たくさん遊び、学ぶ事で大きくなっていこうとするそのパワーは時に私もついていけなくなりそうなほど。

4歳になった息子はきっとまたステキな思い出と心に残る言葉をたくさん与えてくれるのだと思います。だからトイトーマスはとっても楽しみなのです。おわり。f:id:toithomas:20140804004940g:plain