私のブログ

こどもの事とか虫の事とか

3歳の息子がお夕飯をふざけて食べだしたからだったら私も鼻パカって開けてあれ出しちゃう事にシタ!

 

私と3歳の息子の【お夕飯】のお話。

ひとりでできるかな

本日のお夕飯は3歳の息子の大好きな「鮭の蒸焼き」です。それを知った息子は「いっぱいちょうだいね!」「おっきいのがいい!ほねあんの?」とうれしそう。けれどその喜びの矛先がやがて台所に立つ私の尻へと向かう様になり「かんちょう!かんちょう!」と両手でやりながら鮭への喜びはただのおバカへと変わっていくのです。おやめなさい。

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そうして炊飯器の【あと5分】の表示を確認した私は「じゃあそろそろご飯が出来ますからその散らかしたおもちゃを先に片付けてください。」と息子へ伝えます。すると「はい!わっかりました!」と上機嫌な息子はどうしてそうなったのか台所から卓袱台まで繋がるばらばらのレゴの残骸を足で蹴ったり両手でブルドーザーの様にして押してみたりしながら片付け始めるのです。けれどそれではなかなか上手くおもちゃ箱までは運べません。よいしょよいしょとやりながらも一向に進まぬ片付けに徐々にイライラを見せ始める3歳の息子はついに「どうやってかたづけんの!」とムッとした顔をこちらへ向けて怒り出すので「自分で考えて下さい。出来るでしょ?」と息子への信頼の意味を込めて私はそう返すのですが「わっかんないの!」となりますから「ダメです。自分で片付けて下さい。」と続けます。やがてそんなやりとりを何度か繰り返すうちに観念した3歳の息子は結局「いっしょにかたづけてえ〜。」といつもの様に泣きついてきますので私も仕方ないなあとなり「わかりました。では一緒にやりましょうね。」と息子の後へついて行きます。けれどついて行ってもそこで私は一緒になって片付けるフリをするだけなのです。それを知らずに一緒に片付けてくれていると思い込んでいる息子は安心したのかほとんどひとりで片付けます。要するに片付けるのが嫌なのではなくて「独りで片付けるのが嫌なのだろうな。「一緒にやってほしい。」「一緒が良い。」そんな気持ちがまだまだ強いのだと思います。そしていつかは「ひとりでできるもん!」と言える様になるのでしょうが今はまだもう少しだけ時間が必要な様でありますから「がんばってね。」をそんな息子の背中へ送りながらお付き合いをするのでした。

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鼻から出しますよ

ようやく食事の準備も整いそれではいただきますかと二人で手を合わせます。「いっただっきまーす!」と元気よく言う3歳の息子は予想通り真っ先に「鮭の蒸焼き」を食べ始めます。好きなものを気持ちよく食べてもらえるのは結構なのですが今晩のお夕飯は米、みそ汁、ひじき、サラダ、漬け物もありますからそれらも当然食べなければなりませんので「鮭ばかり食べていたらまた他のおかずが食べられなくなるよ。」と一言伝えておきますが全く聞いてはおらず「はーい。」と空返事をするだけで結局「好きなもの」を食べ終わるともう食べるものが無くなったと言わんばかりにダラーンとなるのでした。
そうなりますと「ちゃんと食べなさい。」と叱るよりも抜群の効果を持つ事を3歳の息子とのやりとりの中で学んだ私は常套手段として【白目】を息子へ向けたまま押し黙ってみたりします。もちろんそれを見た息子も恐がり途端に「たべまーす。」となりいつだって完食してくれていたのですが毎度同じ事をやっておりましてもいつかは効果も薄れるだろうしやがては私がふざけていると思われ【白目返し】なんかをされる可能性だってありますからそれではいかんと言う事で例によってノジノジノージーの気持ちになり「何か良いことひらめきたいなー。」と思案し珍しく頭の冴えた私は瞬時にピコンとなるのでした。

そうして息子の方へ向き直します。
まだダラーンとやっている息子へ私は「ちゃんと食べなさい。ふざけるなら食べなくても良いですよ。」と言っても聞かぬ事は分かりっておりますが一応その様に伝えます。そうすると「わかってるよう!んんー!このくろいのなによー!」とひじきに八つ当たりをする息子は案の定グズり始めます。それを見た私はそろそろピコンをやりますかと鼻に手を当てます。つまりはこういう事なのです。

「ねえ。食べないんだね?じゃあ鼻パカって開けてあれ出しても良いんだね?」

と聞くと「なにだすの!」とぶっきらぼうに返すので......

 

出します。

 

 ※ ここから先は息子とのイメージの共有です。

 

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めだかです。

 

そんな私を見た息子は「何それ?」としれっと聞いてきます。

 

 

 

「めだかだよう!」

 

 

 

と大きな声で言い親が鼻からめだかを出すというイメージが伝わった息子は「やめてやめて!」と驚き座り直して食べ始めます。
けれど所詮はめだかですからしばらくすると息子も「つーか、めだかかあ。」と思ったのか「もっかいやって!」と言ってくるので「えっ?いいの?めだか出しても良いの?怖くないの?」と私も聞き返すのですがそれでも「やってやって!」となぜか笑顔になってしまっているのでそれじゃあ本気出すかともう一度鼻に手を当ててパカっと開ける事にするのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いっぱい出します。

 

 

 

 

私と3歳の息子との間で共有されたそのイメージには「ちゃんと食べなさい。」のメッセージが込められておりそれを感じ取った息子は「わっかりましたー!」と素直に食べ始め当然めでたしめでたしとなるはずだったのですが現実にはそのめだかを出す私の姿を見た3歳の息子は「ぎゃはははは!」と笑い始めるので私は思ってたのとちゃうとなりもう一段階上の鼻パカをすることになるのでした。

 

「あのねえ。私は遊んでるんじゃあないのですよ。本当に怒るよう!」と念を押します。すると息子は「もっかいもっかい!」とゲラゲラ笑います。

息子のそんな様子に本当はやりたくなかったのだけれど仕方ないか。ともう一度鼻に手を当てパカっと開けるのです......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 鯉です。

 

 

 

すると私の鼻から放たれた大きな鯉を見た3歳の息子は「やめてやめてやめて!」と叫びながら泣きそうな顔になって私の鼻を閉めようとするのですが私はその手を振り払い「もういっちょ!」と叫び2匹目を出そうとします。けれど「だめだめだめだめ!」と私に飛びかかりながら開いた鼻を必死で閉めようとするので「わかったわかった」となりとりあえず今日は勘弁してやる事にするのでした。

たまにね

こうして私と3歳の息子の【お夕飯】は本日も無事終える事が出来たのです。
けれどいつもいつも白目をむいたり鼻からあれを出すわけではありません。特に最近は1週間の内に1度か2度あるかなという程度まで減ってきており3歳の息子も成長しておりますから「見てて!ピーマン食べるから!」とか「ブロッコリー全部食べたよ!」とか「きょうはさんじっぷん(30分)でたべた!」とか言って機嫌良く食べられる様にもなってきております。また私もいつもいつもあれを出しておりましたらそりゃあ体が持ちませんのでこの様な息子の成長には感謝しております。

もしお子様の【お夕飯】が上手く進まず困ったなあという時にはたまには鼻パカって開けてあれ出してみるのもいいかもしれませんよ。めだか

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