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私のブログ

こどもの事とか虫の事とか

3歳の息子が私のおやつをさらっていくのでだったら先に私のひとつ食べてみなって言ってみることにシタ!

 

今日のお話は3歳の息子と一緒に食べる【おやつ】のお話と昨日の雨降りの土曜日に2人で行った【ナメクジとり】のお話。 

ひとつちょうだい!

「今日のおやつはなーんだ。」そう言って私は食卓へ市販のホットケーキミックスで拵えたドーナツを運びます。皿に盛られた形の整わない特製ドーナツを見た3歳の息子は「ドォーナッツゥウウ!!」「イエーイ!やったぁ!うぉっしゃー!」と喜び勇みそして雄叫びを上げ、私は手拭きと茶を用意し席に着くと隣ではドーナツへの溢れ出す喜びを押さえきれぬ息子がまだガッツポーズを決め込んでおりますので早急に着席をする様に促し「それではいただきましょう。」と手を合わせます。
「ふたつずつだよ。」そう息子に前置きをした私は皿に盛られたドーナツを息子へ取り分けると「わかってる。」という空返事。早く食べたいばかりの3歳の息子は私の注意事項などはどうでも良い様子で食べ始めています。
「いただきます!」ムシャムシャパクパク。好物を嬉しそうに食べる息子の姿は大変かわいらしく手作りの甲斐もあるものだと思わせてくれるのですがドーナツを食べる早さが夕飯のそれとは違い気づいた時にはペロリと平らげますので当然「もういっこ。」となり私はと言いますとまだ1つ残っておりますから息子はそれを狙ってその様に言うのです。「ひとりふたつずつと言ったでしょう。もうありませんよ。ごちそう様して下さい。」そう言うと「ねぇねぇ。いっこでいいからちょうだいよぉ。」となり「いけません。」と私も続けますがそうなると「ゔえぇぇぇ!ぢょうだい!ぢょうだい!」とグズり始めます。
そんな「グズり付きのおやつタイム」を繰り返すうちに私は例によって「なにかいいことひらめきたいなー。」と思案するのです。
翌日私はグリコの3個入りプリンを行き付けのスーパーで購入すると早速おやつの時間に出すことに。当の息子はと言いますと甘いものなら結局何でも良いのかこの日も「はっやっくっ!はっやっくっ!」「スップッン!スップッン!」と私を急かします。早る気持ちを押さえ切れそうにない息子に私はスプーンと手拭きを持たせ先に席に着く様に言い茶を入れます。
そうして2人は手を合わせ「いただきます!」と声を重ねて言うやいなや、3歳の息子はつたない匙使いでカチャカチャと音を立てながら食べ始めるのです。
私も食べ始めるのですが今日も同様のグズりが始まれば「ねぇ。それちょうだい。」と私のプリンを攫いに来るのは目に見えておりますのでそうなる前に作戦の実行をせんければという事で私は息子に「ねぇ。私のプリンおいしいよ。ひとつ食べてみな。」と【攫われるくらいなら先にくれてやろう】の気持ちでそう言うとこちらへ顔を向けた息子は「いいの?」と言うので私も「いいよ。」と返しそれを聞いた息子は「ありがとう!」と私のスプーンをパクリ。

「ねぇ?どう?おいしいでしょう。私のプリン!」

同じ味のプリンを私の方が「特段美味いプリン」であるかの様にそう言うとなぜか息子のアンテナがピコンとなってしまった様ですかさず息子は私にこう言うのです。

「これたべてみなーおいしいよ!」

そう言って同じ味の自分のプリンを少しだけスプーンに乗せ私に向けるのです。息子が私にそんな風にお裾分けをしてくれる姿に私は少し感激し「本当に?良いの?本当に食べちゃうよ?良い?」と恐る恐る聞いてみます。すると息子は「いいよ。いいよ。はやくたべてみなー。」と続けるのです。それではと言う事で私はあんぐり口を開け息子の差し出すスプーンをパクリ。すると息子がこう言います。

「たべるんかい。」

ズッコケそうになった私も「あかんのんかい。」と言いかけ口を噤み「ありがとう。本当に美味しいねぇ。こんなに美味しいんだねぇ。私のよりもぜんっぜん美味しいねぇ。」と感激の表情で感謝の気持ちを何度も伝えるのです。すると息子は人から喜んでもらえる喜びを知ったのかもう一度私に「これたべてみな。おいしいから。めっちゃおいしいから。」そう言い再度私の口へとそれを運ぶのです。「たべるんかい。」とくれる度にそう呟く息子は何度もそれを繰り返すものですから当然自分の食べる分は無くなり容器は空になるのです。私はその様子を見ながらやり方は変だが兎に角、人に初めて「分け与える」という事が出来たのだからもうひとつ出してやるか。と席を立ちかけると私に向かい息子が「ごちそうさまでした!よっしゃ!ねぇなにしてあそぶ?といすとーりー?」と言うのです。「なに言ってるの?全然食べてないでしょう。もうひとつ出してあげるから座って待ってなさい。」と言う私を理解できぬ表情でキョトンとしながら見つめる息子に私は新しいプリンを差し出すと「え?なに?たべていいの?たべていいの?」と言うものですから「うん。たべな。もう私はいらないからね。」と言い無邪気に頬張る姿に「よくできました☆」の気持ちを込めてブヒヒとブタ鼻を鳴らすのでした。

 

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おにぃちゃんはいいの?

 

昨日の事です。私と3歳の息子は前日からお約束していた【ナメクジとり】に行きました。私が住む地域もすでに梅雨入りを果たし毎日降り止まぬ雨にも、なぜか私と3歳の息子は心を躍らせウキウキしながら昆虫図鑑をめくります。「ナメクジってたべれんの?」「ナメクジってめっちゃつよいんだよね!」とナメクジに対する前向きな印象を持つ息子は初めて経験する雨降りの虫とりに興奮気味のご様子。「それでは今からナメクジとりに行きましょう!」出発の合図にも「やったぁ!いっこー!」と笑顔を作り私に続きます。私はビニール傘を持ち息子には雨合羽を。緊張を隠せぬ息子は「ナメクジいるかなぁ。いるかなぁ。どこにいるのぉ?ねぇどこにいるのぉ?ナメクジってなに?」とはてなな質問も含め私を急かすので「公園に着いたら桜の木が在るからそこにナメクジは居ると思うよ。」と言ってしまってふとそれが失言だった事に気付いた私はナメクジがたとえ居たとしても我が家にナメクジを育てる専用の虫かごなどを特別に用意していない事に気付きあちゃちゃとなるのです。これは言っておかねばならないという事で「あのね。ナメクジなんだけどさ、見つけたとしてもお家には持って帰る事が出来ないんだけどそれでも良い?」慎重にゆっくりと聞くと息子はこう言うのです。

「おにぃちゃんはいいの?」

てっきり「いーやーだ。つかまえたいー。」とグズりだし出発前からやる事増えるなぁと構えていた稚拙な想像を超える返事に私は押し黙り何も言えずふと息子を見るとつぶらな瞳を真っすぐにこちらへ向けて私の顔を覗き込むのです。3歳の息子の言う「おにぃちゃんはいいの?」は梅雨時になると息子が通う保育園の園庭の桜に出るナメクジを年長組のおにいちゃんたちが捕って遊んでいる事を意味し、その様子を遠くから眺めていた3歳の息子は【ナメクジを捕っていいのはおにいちゃんだけである】と思い込み私にその様に言ってくるのです。「違うよ。私がナメクジの虫かごを用意していなかったからあなたが捕まえても持って帰る事が出来ないんだ。ごめんね。」と言い、続けて「でも見つけたら触っても良いんだよ。持って帰れないんだけどね。」とゆっくりお話しをするのですが息子は「おにぃちゃんはとってもいいんだよね。ぼくはちぃさいからだめだよね。」と返すのです。【おにぃちゃん】のするナメクジ捕りは【おにぃちゃん】の特権であると思い込み「ぼくはまだちぃさいからとっちゃだめなんだよね。」と決めつけるその姿になんだか哀愁を感じ少し目頭を熱くさせてしまった私は「いいんだよ。捕ってもいいの。じゃあ見つけたら捕ってみようか。」と何とでもなれの気持ちで自身を鼓舞し無理矢理な笑顔を向けると息子もニコリと笑顔を返してくれるのでした。

そうして手を繋ぎ私と3歳の息子は歩き出し誰も居ない雨露でキラキラ光る公園をふたり占めすると早速ナメクジ探しをはじめるのでした。息子が通う保育園と同様の大きな桜の木から染み出る樹液の周辺を探すとニュウと小さなナメクジが一匹。私は安堵の気持ちを振り払い大きな声で「いたー!ナメクジいたよ!はいどうぞ!」とナメクジを掴み息子へ渡すと「ギャー、つけないで!つけないで!きもちわるいー!」と泣きながら3歳の息子は逃げていくのでした。

おわり