5歳の息子のおてつだい。
今年から年長さんになった息子は、保育園での「おてつだい」の話をときどきしてくれます。
午睡時のお布団敷きや、園で飼っているカブトムシの土の交換、庭園で野菜の種を植えたことなど。
年長さんにもなるとできることも増えたぶん、今までやってきたおてつだいに対する責任感も変わるのか、そうした話を少し得意げな顔でしてくれます。
家ではどうかといいますと、たまーにではありますが、「おてつだいします」と自ら申し出てくれることがあります。
料理が出来上がったあと冷蔵庫から野菜を取り出して「きろうか?」と言ってきたり、私の仕事のメールを代わりに打ちたいから席を代われと言ってきたり。タイミングや内容が「おてつだい」にならないこともありますが、そんなたまーの「おてつだい」では存分に力を発揮してくれます。
ある日の献立はカレーライス。
野菜はあまり形を気にすることなくざっくりと切り、市販のルーをそのまま入れるだけの簡単な作業です。
息子もカレーは大好物なのでその日はいつもにも増してやる気。
そんな息子に「おてつだいしてくれるの!めちゃくちゃ助かるー!」と大げさに振る舞えば「どれからきる?なんでもいって!」となかなか頼もしい姿を見せてくれたり。
かと思えば、疲れたからちょっと一回だっこしてくれと、電池切れも早い。
料理のおてつだいのときには念の為に、必ず包丁の持ち方や切り方をしつこいくらいに教え、その日も最初に私が見本を見せてから包丁と野菜を渡しました。
慣れてくると、小気味よくとまではいきませんが息子なりにコツもつかみ、切り終わった野菜はボールに入れて渡してくれたりと、作業にも多少のリズムがでてきます。
でもなんだか少ないような、と思ったときには床に転がっていたりもして、野菜が落ちたことにも気が付かなほどの集中力を見せてくれます。
ときどき私の監視の目にも煩わしさを感じて、「あっちいって!」と言ってきたりもするので、ああそうですかと息子を信用してサラダの準備でもはじめようかと目を離すと、刃を上に向けて野菜を叩いていたりするので恐ろしいです。
台所までの背が足りないのでステップに乗っているのに、さらにつま先立ちをしていたりもしてナゾも多く、おてつだいのあとのだっこも長いのですが、一緒に作ったカレーは文句無しにおいしくて、そんな日は寝るのも早いのでいろんな意味ですっごく助かります。
おわり。